職人が試される万双の品質基準
万双が万双たる由縁
狭き門である万双の職人への道。皮革職人なら誰しもが憧れる、万双職人になる為の基準とは。万双の商品に対する品質基準と共にご紹介致します。
01
技術至上主義ではなく、
常に「革の意義」を見極めたい
決して技術一辺倒になることなく、絶えず革と対話をしながら製品を組み上げて行くべきであると万双は考えております。
昨今の技術至上主義的な風潮は否めませんが、技術ばかりが優先してしまい、製品から立ち込める佇まいに「気品」を感じられないものに魅力はありません。
では、どの様にしたら「気品」が感じ取れる製品を生み出すことが出来るのでしょうか。
やはり、生き物の皮膚から生まれた素材である革は、唯一無二の存在であり、そういった革独特の表情を楽しむと共に、命の重みを感じながら製作に取り組めるか否かというところであると思います。しかし残念なことに、技術は素晴らしいものを持っているのですが、この感覚が欠けている職人が多いのです。
もっと、革と向き合い「革の意義」を意識して製作に取り組んで頂きたいと切に願って止みません。
02
万双が、あえて製品に
ブランドマークを刻まない理由とは
万双の使命は革に新たな息吹を与え、末永くご愛用頂ける製品を提供し、お客様と共に育んで行くことであると考えております。
革は、身につけていくうちに、ご自身だけの皺や傷が刻まれ表情が変わっていきます。「共に過ごした時間が革に刻まれていく」これほど、愛おしい素材は他にないのではないでしょうか。
あえて万双が、ブランドマークを製品に刻まなくとも、ご自身の生きた軌跡が革に刻まれていくのです。
「世界最高峰の品質」と「常識的な価格」
“独創的でありながら普遍的な粋を語れる革製品メーカーであり続ける”
常に「世界最高峰の品質」でありながら「常識的な価格」で革製品をご提供すること。私たちは、日本のモノ作りの精神と技術の上澄みを結晶化した、独創的でありながら普遍的な”粋”を語れる革製品メーカーであり続けたいと考えています。
他の追随を許さない技術の証「菱縫い」万双独自の手法で研ぎ上げた菱針を使用し、ステッチを安定して掛けていく、高度な職人の技から生まれます。
芯を使わず革で作り上げる持手。削り出し真鍮を用いる金具。すべては、最高品質の製品を生み出す為には欠かせないことです。
輪郭の際立った美しさを実現するのに欠かせないのがコバの処理。万双は、研ぎ澄まされたコバを生み出す為に労を惜しみません。
デザイン性、実用性のバランスが取れた最高の製品を生み出したい。「絶えず試行錯誤を繰り返しながら品質を高める」これが万双の品質基準です。