初心者でも安心な「クロコダイル財布」の選び方。
数ある財布の中でも、その別格の存在感から嗜好品の域を超えている「クロコダイル財布」。
所有しているだけで持ち主のステータスをグッと上げるアイテムとして、古くから根強い人気を誇ります。
その一方で、高額であるがゆえに失敗したくないアイテムの代表格とも言えます。
高い買い物だから失敗はしたくない。でもどこに気をつけて買えばいいかわからない。
ここでは、そうしたお悩みをお持ちの方へ、「クロコダイル財布」の選び方の基本をご紹介いたします。
クロコダイルの部位によって変わる革の「ウロコ模様」。
クロコダイルの革には、腑(ふ)と呼ばれるウロコ模様があり、この模様の違いが価格の違いに表れていると言っても過言ではありません。
お腹の中央から並んでいる大きめの長方形を、竹の節に見えることから「竹腑(たけふ)」と呼び、外側に広がる小さくて丸い形を「珠腑(たまふ)」と呼びます。
また、お腹の中心から離れていくほど腑が小さくなるため、革をとる部位によってウロコ模様のデザインが大きく変化します。
一般的な革の取り方だと、クロコダイル財布の表面に、竹腑と珠腑の両方がアシンメトリー(左右非対称)になっていますが、腹の中心線に沿って革を取る「センター1枚取り」ですと、財布の表面に腑がシンメトリー(左右対称)に近くなり、クロコダイル財布の中で最も贅沢な革の取り方となります。
クロコダイル財布を「仕上げ方法」で選ぶ。
クロコダイル財布は、最初から革に光沢があるものと、マットな雰囲気の2種類に分けられます。
これは革の「仕上げ」の違いによるものです。
ピカピカとした光沢があるクロコダイル財布は、「グレージング仕上げ(シャイニング仕上げ)」と呼ばれる加工を施したものになります。
染色した革の表面にバインダーというタンパク質の仕上げ剤を塗布し、メノウという石で磨き上げられて生まれた光沢は、透明度のある何とも言えない見事な輝きを放ちます。
なおこの光沢は、エイジングによって落ち着いていきます。
一方の「マット仕上げ」は、腑のしっとりとした質感をキープするための加工。
バフと呼ばれる柔らかい皮や布状のもので磨き上げることによって、革に柔らかさとしっとり感を出します。
最初から光沢を出す「グレージング仕上げ」と違い、「マット仕上げ」の場合、エイジングによってだんだん艶が出てくるのが特徴。
最初からリッチな光沢が欲しい方は「グレージング仕上げ」のクロコダイル財布を、「自分だけのエイジングを楽しみたい」「素材の質感を味わいたい」という方は「マット仕上げ」のクロコダイル財布を選ぶことをおすすめします。
「形状」「カラー」でクロコダイル財布を選ぶ。
クロコダイル財布には様々な形状がありますが、クロコダイルのラグジュアリー感や腑の迫力を楽しみたい方には、面積が大きい長財布がおすすめ。
長財布には、クロコダイル1頭分の中で最も美しく見える部分を使うので、長財布一つを作るのにクロコダイルを1頭使うことも。
それだけ贅沢であり、手にしたときの迫力は圧巻です。
迫力やラグジュアリー感より「上品さ」を優先する、あるいはさりげなくクロコダイル財布を身につけたいという方には、二つ折り財布やミニ財布がおすすめです。
クロコダイル財布の定番カラーといえば、やはりブラック。クロコダイルレザーの美しさが最も映える色で、幅広いコーディネートにも合わせやすいですね。
その他にもブラウンやボルドーなど、ダークトーンがクロコダイル財布のベーシックカラーと言えるでしょう。
その一方で、ターコイズカラーなど鮮やかな色もあり、こちらはアクセサリー感覚で使われる方が多いようです。
腑の美しさにこだわった万双のクロコダイル財布。
絶滅のおそれがある動物としてワシントン条約の保護の対象に入っており、取引が大変厳しく制限されているため、クロコダイルの革は大変貴重です。
しかし万双ではクロコダイルの腑の美しさにこだわるため、誰もが知る仏高級メゾン専属のタンナーから仕入れた革を使用。
さらに通常であれば一枚の革から財布5~6個分とれるところを、2~3個分しかとることができません。それだけに、どうしても生産量が限られてしまいます。
また革本来のエイジングを楽しんでいただけるよう、鞣し後にオイル仕上げを施しています。これにより最初はマットな表情ながら、使い込んでいくうちに顔料仕上げでは味わえない豊かな革本来の艶を堪能することができます。
タイプとしては「ミニ財布」「長財布」「ラウンド長財布」「ラウンド二つ折り財布」をご用意。カラーは「ブラック」「ダークブラウン」「キャメル」「ネイビー」を展開しています。