革製の「小銭入れ」を選ぶメリット、教えます。
「ラウンドファスナー型」や「ボックス型」、「L字ファスナー型」に「馬蹄型」など、世の中にはさまざまな「小銭入れ」がありますが、いずれのタイプも一番人気なのが革製の「小銭入れ」。
ここでは革製の「小銭入れ」の特徴や、選ぶ際のポイント、利用するメリットなどについてご紹介します。
革製の「小銭入れ」をお探しの方はもちろん、プレゼントアイテムとして革小物を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
使えば使うほど愛着が湧いてくる本革製「小銭入れ」。
コンビニエンスストアなどでの会計時や自動販売機でジュースなどを購入する際に、バッグやポケットの中から取り出し人の目に触れる「小銭入れ」。
本革製のキーケースやパスケースがオンオフ問わずに使えるのと同様に、「小銭入れ」も革製を選べばシーンを問わず使うことができます。
休日のお出かけからビジネス、冠婚葬祭など、カジュアルからフォーマルまでのあらゆるシーンにおいて、本革製の「小銭入れ」であれば取り出した時にサマになります。
また長年使用していると、硬貨のアタリが出てくるなど独特な表情を持つようになるのも、本革製の「小銭入れ」ならでは。
経年変化を楽しみながら長く愛用することができるため、使えば使うほど愛着が湧いてくるのが、本革製「小銭入れ」の最大の魅力です。
「小銭入れ」で使用される代表的な革の種類。
「小銭入れ」によく使われる代表的な革素材は以下の通り。それぞれ特徴があるので、自分に合った革製「小銭入れ」を見つけましょう。
キング・オブ・レザーと呼ばれ、希少性が高い馬の臀部の革である「コードバン」は、キメが細かくしっとりとした質感で、使い込むほど美しい光沢が生まれるのが特徴。また傷に強く、牛革の3倍ともいわれる耐久性の高さも魅力です。
使い込むほど味わいが増す牛革は、市販の財布や小銭入れとして最もよく使われている素材ですが、なかでも人気があるのが、生後6ヶ月以内の牛革で高級品の「カーフ」。また生後6ヶ月から1年ほどの「キップ」は、カーフよりも厚手なのが特徴です。なお、乗馬に使う馬具のために作られた「ブライドルレザー」も、原料は牛革になります。
革製「小銭入れ」の最適なお手入れ方法について。
種類を問わず、革にとっての最大の敵と言えるのが「乾燥」。それを防ぐためにもっとも効果的なのが、実はマメに手に取って使うこと。そうすることで革が手の脂を吸い込み、乾燥を防ぐことができます。
その他に、ブライドルレザーの場合は最初は蝋が残っているため、使用前のプレケアとして乾いた柔らかい布、または柔らかめの馬毛ブラシで磨くことをおすすめします。
またコードバンの場合は、柔らかな綿布で乾拭きして表面についている埃や、気になる指紋などを拭き取れば日々のお手入れとしては十分。さらにコードバンを美しく艶やかにエイジングさせるために、数ヶ月に一度の頻度でクリームを使用してお手入れすることをおすすめします。
万双では、2種類の革を使いボックス型「小銭入れ」を展開しています。
万双が展開しているボックス型「小銭入れ」では、「ブライドルレザー」「コードバン」の2種類の革を採用しています。
世に出回っている「ブライドルレザー」の中には顔料仕上げを施したものが多く、使っているうちに顔料が割れてきてしまうという問題をはらんでいます。 そこで万双では顔料を使用せず、染料仕上げを採用。顔料仕上げよりずいぶんと手間がかかりますが、そのぶん使い込んでも表面の割れが発生しない「小銭入れ」に仕上げています。
また、伝統的な水染め染色方法であるアニリン染めを施した「コードバン」は、使い初めはマットな表情ですが、使っているうちに革内部のオイルが表面に湧き上がり、自然な光沢が現れる「小銭入れ」になっています。
いずれも革本来の味や特徴が十分に堪能できる「小銭入れ」になっていると自負していますので、機会があればぜひ一度手にとっていただければと思います。