「セカンドバッグ」の意味(名前の由来など)について解説します。
携帯電話や財布など、ちょっとした荷物を持ち歩くのに便利な「セカンドバッグ」。
今では中高年だけでなく若い層の間でも日常生活に浸透していますが、本来はどういう目的で使われていたバッグか、ご存じですか?
ここでは、名前の由来やその特徴や魅力など、「セカンドバッグ」の意味について解説したいと思います。
「セカンドバッグ」は、日本人が考えた和製英語。
「セカンドバッグ」とは、肩ひもや持ち手の無い小型のバッグの総称ですが、和製英語であることをご存知でしょうか?
もともとは、女性がパーティなどの場で化粧品や貴重品などの最低限の物を持ち歩くためのバッグで、メインとなる大型のバッグの中に入れる補助的なバッグとして使われていました。
このことから、メインバッグ(1番目)に対して2番目だから「セカンドバッグ」というのが、一般的によく知られている由来です(昭和30年代頃のバッグ業界では、スピードバッグとも呼ばれていました)。
もちろん和製英語ですので英語としては通じず、「セカンドバッグ」に相当する英語は、「clutch bag」「zippered carrying case」「pouch」になります。
「セカンドバッグ」の名付け親はバッグ輸入業者!?
日本に初めて「セカンドバッグ」が登場した当初は、本来の「クラッチバッグ」や「バニティバッグ」という名前で呼ばれていたそうです。
しかし当時の日本では、パーティーなどの女性がドレスアップする機会は一部の特権階級だけにしか与えられていなかったため、「クラッチバッグ」や「バニティバッグ」という名前が一般の人々には浸透せず、そのためバッグもまったく売れなかったそう。
そこでバッグの輸入業者さんなどが窮余の一策として「セカンドバッグ」という呼び名で売り出したところ、大ヒットに。
もともと日本には通帳と印鑑を入れて持ち歩く文化があったので、そこにピタッとハマったそうです。
さらにタバコや長サイフ、メガネケースを入れて持ち歩くのに便利だと、男性からも支持が広がり爆発的に普及したのでした。
「セカンドバッグ」とクラッチバッグとの違いについて。
正式名がクラッチバッグだったものを、日本人が独自に「セカンドバッグ」と呼び変えているわけですから、本来「セカンドバッグ」とクラッチバッグは同じものです。
もともとバッグ業界では、ファスナーで開閉するタイプを「セカンドバッグ」、金具付きの被せで開閉するバッグを「クラッチバッグ」と使い分けていました。
しかし最近では若い層の間でクラッチバッグという名前が浸透していることから、若い男性が持つA4サイズ程度の書類やタブレット端末が入るドキュメントケース型の薄マチのものをクラッチバッグ、マチ幅のある手に提げて使えるタイプを「セカンドバッグ」と呼び分けるのが一般的となっています。
万双のセカンドバッグとクラッチバッグについてご紹介します。
「双鞣和地 セカンドバッグ」は、万双が得意とするダレスバッグの組み上げ技術を取り入れたバッグ。最大の特徴はトップに採用された水平に開く口枠で、クラシックな雰囲気を演出するだけでなく、開口部がキッチリと開くことで中身が確認しやすく、ストレスなくモノを収納しやすくなっています。
「双鞣和地 クラッチバッグ」は、本体を掴んで持ち歩くこともできますが、グリップを通常の手さげバッグの持ち手のように使うことで、小さなブリーフケースのように利用することも可能です。また、底部近くまでファスナーを配しているので広く開口することができ、荷物の出し入れや確認がしやすいところがポイントです。