
今から20年以上前にこしらえたビジネスバッグですが、現在に至るまでデザインについて一切変更をしていません。その必要がないからです。
W41×H30×D8(cm)とビジネスバッグの黄金比率を踏襲。
パスケースや名刺入れなどを出し入れしやすい上にストラップやマグネットにより中身の落下を防ぐ外側両サイドのポケット、身体のどちらにあっても開けやすい両開きファスナーなど、徹底して機能性を追求した結果、普遍的なデザインへと着地しました。
さらに革は、6年以上の月日をかけて開発したオリジナルの「双鞣和地(そうなめしわじ)」を使用。
バッグ本体だけでなくショルダーストラップに至るまで磨き込んだコバや、最高級のファスナーなど、税込み5万円以下と万双のビジネスバッグの中で最もお買い求めやすい価格ながら、こだわりについては他のバッグに勝るとも劣らないと自負しています。
双鞣和地 天ファスナーのご紹介
Product introduction商品の特徴
Feature
01 6年以上の月日をかけて開発した「双鞣和地(そうなめしわじ)」を使用
「クオリティの高い国産の革を使用した商品」のご要望にお応えすべく、6年以上の月日をかけて開発した、万双独自の皮革「双鞣和地(そうなめしわじ)」を使用。 全世界でも10%に満たないタンナーでしか行っていない「フルタンニン」での二度鞣しを、独自の配合で行っております。 これにより驚くほどのしなやかさと堅牢さを併せ持ち、使い込むほど美しく進化する独特の表情は、この革ならでは。 バッグは革小物以上に「双鞣和地(そうなめしわじ)」の魅力を十分に味わえるアイテムですので、日本の職人の技術と努力の結晶を是非、体感ください。

02 ミシンを破壊するほどの分厚い革の「ヘリ巻き」で強度を確保
こちらのバッグには、革のヘリ(端部分)をテープのように革を巻いて補強をする「ヘリ巻き」を施しています。
革のヘリは断面が剥きだしの状態だと見た目が美しくないうえに、耐久性の面でも問題があります。そこで手で革を巻いてヘリを補強するわけですが、万双ではより強度を上げるために厚い革を使用。もともと本体の革が分厚いところに厚い革を巻いているため、ヘリ部分が相当な厚みになり普通のミシンでは縫製が困難な状態に。
とあるメーカーに縫製をお願いしたところ、ミシンが壊れてしまったという逸話を持つほど。
数々のバッグ製作を手がけてきた百戦錬磨の万双の職人だからこそ、このモンスターのような「ヘリ巻き」をきっちり縫い上げることができるのです。

03 内装生地やショルダーストラップにも手抜かりなし
内装のコットンは、一般的に表地として使う品質の生地を使用。通常の内装用生地に比べ強度が高く、耐久性に優れています。また暗い場所でも中身が見やすいよう、明るいエッグイエローを採用しています。
またショルダーストラップにも、バッグ本体と同じ「双鞣和地(そうなめしわじ)」を使用。分厚いながらも、しなやかさと堅牢さを併せ持ち、使い込むほど身体に馴染んできます。もちろんコバ磨きも徹底しています。
なお、ショルダーストラップの取り付け部分に敢えてナスカンを使用していません。ナスカンは取り外しが便利なのですが、摩耗による故障が多く強度に不安が残るためで、万双のバッグでは、金属リングに革ストラップを巻き付けて装着する方法を採用しています。

04 日常使用のバッグにこそ最高級のファスナーを
こちらのバッグのファスナーには、YKKの金属ファスナーの中で最も高級な「EXCELLA®(エクセラ)」を採用しています。 エレメント(土台の噛み合うパーツ)の一つ一つに入念に磨きをかけているため、スライダーの滑りもとても滑らかであり、強度にも優れ、そして何と言っても高級感がずば抜けています。 そのぶんお値段は通常のメタルファスナーの2~3倍ほどしますが、日々使用するバッグにこそ最高級のファスナーがふさわしいと考え、採用しています。
またファスナーの土台となるテープ装着も、革を重ねて縫い合わせ、さらにダブルステッチにすることで耐久性をアップしています。

05 カラーは4色展開。ご利用シーンに合わせてお選びください
カラーは「ブラック」、「ダークブラウン」、「キャメル」、「ネイビー」の4色をご用意。
これ以上ないシンプルなデザインですので、いずれのカラーもビジネスシーンにはピッタリです。
ぜひお好きな色をお選びください。
革の紹介
Mansaw’s Leather
双鞣和地
欧州の革に打ち勝つべく、日本有数の鞣し職人たちと6年にわたる研究と数百回に及ぶ試作を重ねて生み出した、万双独自の最高品質革「双鞣和地」(そうなめしわじ)。 フルタンニン二重鞣しという通常の工程の数倍の手間隙をかけて出来あがる革は、驚くほどのしなやかさと堅牢さを併せ持ち、その独特の表情は厳粛な美しさを醸し出しています。 また日本特有の気候の変化や、一年を通じて湿度の高い気候での使用を想定して開発された皮革であるため、耐久性にも優れ、美しい経年変化を見せてくれます。 使い始めはマットな表情ですが、定期的(一月に一回程度)に万双エイジングクリームでお手入れをしていただきますと、革の経年変化とともに、美しい艶感と色の深みを堪能することができます。
商品詳細
Detail
素材 | 双鞣和地(牛革) |
---|---|
ライニング | コットン(エッグイエロー) |
サイズ | W41/H30/D8(cm) |
重量 | 1.5kg |
機能 | 外側にストラップ付きポケット×1とマグネット付きポケット×1を装備。内部にファスナー付きポケット×1、オープンポケット×1、名刺入れサイズポケット×1を実装。 |
万双のおすすめ商品
万双について
About Mansou
“独創的でありながら、普遍的な粋を語れる革製品メーカーであり続ける”
手間ひまをかけて丁寧にコバ処理がされている製品は、コバが傷ついてしまっても何度でも磨き直しが可能なため、何十年と使用された製品も、コバ磨きをすることで再び輝きを取り戻し、長くお使いいただくことができます。
クロコダイルの革はクロム鞣しのため、タンニン鞣しと比べるとコバが綺麗に仕上がりにくく、万双では通常の倍近い時間をかけ、財布の命とも呼ばれるコバを丁寧に磨き上げ、最高に贅沢な仕上げを実現しています。

秀麗で堅牢たるステッチ
皮革製品は手縫いの方がミシン縫いより優れているように思われがちですが、手縫いが全てにおいて優れている訳ではありません。
万双は、手縫いとミシン縫い両方の長所を兼ね備えた縫製に拘り続けました。
その結果、万双が採用しているのが「菱縫い」。
刃物で切るように、スッと革に菱型の縫い目を開け、ここに糸を通してキュッと締め上げると、糸が斜めになって収まる。これを丹念に繰り返していくと、一目一目が綺麗に斜めになった縫い目ができあがります。
「見た目が美しく耐久性に優れたステッチ」。
これが万双の「菱縫い」の特徴です。

厳選された部品の数々
商品細部にこだわり、実用性とデザイン性のバランスを絶えず意識しながら、最高品質の製品を提供する万双。
この飽く無き追求心は、製品の細部にも宿っています。
たとえば、鞄の持ち手。一般的にはゴム芯やアルミ合金などに革を巻き付けて作られるものが多いのですが、万双が採用しているのは、革を積み上げ削り出した持ち手。
革の塊を積み上げた後にくり抜き、さらに鉋を用いて曲面を調整。こうして生み出された持ち手は、手のひらへの馴染みが心地良く、また使い込むほどに、使い手に合ったハンドルへと変化していくのです。
そのほかにも、鞄に使用する金属は、すべて真鍮の削り出しを使用するなど、万双では、常に製品全体のバランスを考え、労を惜しむことなく、何を採用するのが最善であるかを常に考え製作を行っております。

手間を惜しまないコバ処理
手間ひまをかけて丁寧にコバ処理がされている製品は、コバが傷ついてしまっても何度でも磨き直しが可能なため、何十年と使用された製品も、コバ磨きをすることで再び輝きを取り戻し、長くお使いいただくことができます。
万双では、製品をご購入いただいたお客様と共に製品を育てていくという考えに基づき、コバ処理には一切の妥協をいたしません。

拘り抜いた道具
使用する道具は、ヨーロッパ製から日本製まで世界各国の厳選された逸品が並びます。
職人は、自分のスタイルにあった道具を選び、自分自身の確立されたスタイルで製品を組み上げるのです。
また、持ち合わせの道具では上手く製品を組み上げることが困難な場合、職人自らが、何年もかけて納得のいく道具へと改良を施します。
徹底的に完璧な組み上げにこだわった、万双の職人らしい発想であると思います。

万双が、あえて製品にブランドマークを刻まない理由
万双の使命は革に新たな息吹を与え、末永くご愛用頂ける製品を提供し、お客様と共に育んでいくことであると考えております。
革は、身につけていくうちに、ご自身だけの皺や傷が刻まれ表情が変わっていきます。
万双が、あえてブランドマークを製品に刻まなくとも、ご自身の生きた軌跡が革に刻まれていくのです。

情熱至上主義
技術の修得は、職人になるために必要不可欠です。時間をかけて経験を積めば、職人の基礎的な技術は身に付ける事ができるでし。しかし、技術と経験に加えて忘れてはいけないのが「情熱」。
本当に才能のある職人は、対象物に対して「情熱」を持ち続ける職人の事を指すのではないでしょうか。
製品の企画、組み上げ、メンテナンス、全てに全力で取り組む万双の職人。
万双は職人の高い技術と経験、そして「情熱」によって支えられているのです。