今日において、天然革の代用品として様々な合成革が開発されてきましたが、天然革の持つ様々な長所を備える合成革を開発するまでには至っていません。天然革は、合成革と異なり、水分を吸収したり発散させたりする性質や、使用者に合わせて自在に変形する性質があり、身体に限りなくフィットし、お手入れ次第では「一生もの」として使用できる魅力があります。その中でも、万双の使用する革は、全て厳選された材質の天然革です。
世界各国から確かな職人の眼で選りすぐられた革を世界最高の製品を生み出す為に惜しみなく用いております。お客様に、「世界最高峰の品質と常識的な価格」で革製品を提供する為には労を惜しむことはございません。このことは、万双においては「当然」のことであり、どんなに時代が変わろうと、万双においては決して変わることのない普遍的なことです。



乗馬の際、馬の顔につける馬具(馬勒)の事をブライドルと呼んでいます。英国でその馬勒(ばろく)用に開発された非常に堅牢な革素材のことを指します。特徴としては、使い始めにブルームと呼ばれる白い粉をふく場合があります。製造工程において、一枚革に鞣した後、自然の植物から抽出したタンニンを使用して何週間も費やして鞣します。その後、天然の染料を使って染め上げます。革の奥までしっかりとオイルやタロウと呼ばれる牛の脂と植物の油で作ったロウなどを染み込ませます。ロウで磨き上げられた滑らかな表面の美しさと傷がつきにくい堅牢性が魅力です。
お手入れ方法
最初は、ロウが残っているため、お手入れは特に必要ありません。
ロウが気になる方・ロウを落としたい方は、乾いたタオルの様な柔らかい布、又は柔らかめの馬ブラシで磨かれることをお薦め致します。長年使用し、ロウが落ち、輝きが少なくなってきましたら、その時には、天然成分配合の皮革用ローションをご使用されると再び艶と輝きを取り戻します。

シモーネ・レザー(オイルドレザー)は、高級ソファー家具にも使用される上質皮革で、「耐久性」と「経年変化」が特徴です。革の内側にある油分が適度に表面に表れてくる性質があり、乾拭きを繰り返すだけで艶と光沢を放ちます。ちょっとした傷ならば拭けば元に戻り、使い込むほどに深い艶が生まれます。
お手入れ方法
シモーネ(オイルドレザー)は多くオイルを含んでおり、すでに革の内側から表革に現れております。そのため、お手入れのために重ねてオイルを塗る必要はなく、いつも乾拭きを繰り返すだけで艶やかな光沢が生まれ、使えば使うほどに味わいが増してきます。

ヨーロッパ地方で食肉用としてごく少数生産されている農耕馬の臀部の「裏革」からのみ採ることができる希少性の高い革であり、特徴としては、キメの細やかな繊維が剥き出しとなった状態にあるため、非常になめらかでしっとりとした質感と、単層構造のためヒビが入ったりよれることがなく耐久性に優れていることです。希少価値の高さから「革の宝石」と呼ばれています。
お手入れ方法
革を磨くには綿100%の布であまり力を入れずに乾拭きをしてください。靴墨が入る革なので同色の靴墨を薄くぬり込んで最後にふき取って下さい。(カバン用のクリームは使用しないで下さい。)濡れた場合は、すぐに水分をとり、陰干しを行い表面を傷つけないように軽く磨いていただけましたらツヤが戻ります。

ブッテーロという革は、イタリアのワルピエという家内工業に近い小さなタンナーが作っているタンニンなめしの革のことを言います。 革の部位はショルダーを使ってます。ヨーロッパの革はステア(成牛)の場合背中とお尻で分けます。背中とお尻の皮で性格が違うので、違ったなめしを施すため原皮の段階で分けるのです。カーフ(生後6ヶ月まで)の場合はまだ若く性格の差が少ないので分けずになめします。発色の鮮やかさと、経年変化を楽しめることが特徴です。
お手入れ方法
過剰なお手入れは避けて、水拭きして塩分や汚れを取って、乾拭きをおこなってください。
長年使用し輝きが少なくなってきましたら、その時には、天然成分配合の皮革用ローションを皮膜のように薄く満遍なく塗りシミができないうちに拭き取ってください。